想いを寄せるのであろう女性の車が故障しているのに気付く無口な主人公は、ゆっくりとそこに向かう。そして次のカットで部屋に入るシーンに移動するわけだが、それは良い省略なのか。いくつか疑問に思う演出が、いい画面であるために余計目立つ。いまいち整理がつかぬまま最後までみた。
暴力描写も特に凄いわけでもなく、エレベーターのくだりで自己の暴力を抑制できず、それをみてドン引きする女性をみてショックを受けたような男の顔を捉えるカメラはなんなのだろうか。???とならずにはいられなかった。勝手ながらクローネンバーグの「ヒストリーオブバイオレンス」を思い出してはみたが、明らかに出来が違う。そりゃそれなりによく出来ているとはいえ、承認を求めている男の映画にみえてしまった。
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